<<ひとりごと>>

「めっき」ってこんなに役立っています
一般の方がめっきをイメージするとどのようになるのでしょう。ピカピカ光っているというイメージが一番多いのではないでしょうか。
いろいろな色に光らせるめっきもたくさんあります。これは装飾用めっきと呼ばれ品物の外観を良くし、耐蝕性を高めて品物の価値を高めています。
これ以外に機能めっきがあります。機能とはワークが錆びないようにしたり、ワークに導電性を与えたり、硬くしたり、すべりをよくしたりすることです。これらのめっきは一般の方の目に触れるところには余り使われていないので一般の方の認識が薄くなっています。
自動車が1年でボロボロに錆びたらどうでしょう。携帯電話のプリント基板がもっと大きくてポケットに入らないほどだったらどうでしょう。クレーン車のシリンダーがすぐに擦り減ったら工事代金はどうなるでしょう。
めっきは目に見えないところでとても役立っているのです。
ダメにならないめっきはない
壊れない機械があるでしょうか
擦りあわせて減らないものがあるでしょうか
めっきも同じように壊れたり減ったりします。でも、めっきを付けていないよりは壊れたり減ったりする度合いを少なくすることが出来ます
錆びない鉄があるでしょうか
変色しない真ちゅうがあるでしょうか
めっきをつけても同じように錆びたり変色したりはします。でも、めっきを付けていないよりは錆びたり変色したりする度合いを圧倒的に少なくすることが出来ます

つまり、「めっき」は安いコストでメンテナンス費用を減らし、ものを長持ちさせることができるのです
めっきって光らせるだけではない
「めっき」によって素材を錆びにくくしたり、素材の表面を硬くしたり、電気の流れを良くしたり、その他いろいろな機能を付け加えることが出来ます。
めっきする素材の機能を補ったり、素材の機能とめっきの機能をうまく調和させて新しい機能を作ったりすることが出来ます。
つまり、「めっき」はたった数ミクロンから数十ミクロンの厚みで、めっきされるものの表面に新しい価値を付け加えることが出来るのです。
「めっきを付ける」ということは「新しい価値を付ける」ということです。
使用環境に左右される
宇宙空間で+数百℃〜−百℃になる環境と人間の住む室内では同じものは使えません。
潮風の当たるところと室内では同じものは使えません。
酸性雨の当たるところと室内では同じものは使えません。
使用環境によってめっきする金属とめっき方法が違ってくるのです。
めっきする前に使用環境を考慮してどんなめっきをするか、十分に吟味することが必要です。
劇毒物が関与する事件の報道について
和歌山のカレー事件では最初はシアンが混入されたのではないかと疑われました。
その際の大方の報道は
「シアンが使われた可能性がある。シアンはめっき工場で使われている」
ということでした。
結果としては幸いにシアンが使われたのではなく、めっき工場も関係ありませんでした。
松本サリン事件も最初はシアンが疑われ、同じ様な報道がされました。

最近は減りましたが、めっき工場でシアンが使われているのは事実であり、「シアンはめっき工場で使われている」という報道は誤りとは言えないので問題にすることは出来ないかもしれません。
しかし、世間では「シアン=めっき」の連鎖が出来てしまっています。
ところが、日本全国で使用されるシアン化合物はめっき業界で使われる以外に金属精錬、有機合成原料に使われています。残念ながらめっき工場で使われるシアン化合物は全体から見てどのくらいの割合を占めるかは判りません。

その報道によってめっき屋の子供が学校でいじめられたという話も聞きます

報道関係の方には「うそ」ではないが「事実」とは違うこともあることを知ってほしいと思っています。

ことばは単純な意味付けだけがなされてしまうと豊かさが失われていってしまいます。
ことばを大切にして豊かなコミュニケーションを持ちたいものです

多くの人たちと直接コミュニケーションを持ちたいと考えている人もいます。
サッカーの中田英寿氏のホームページにははっきりして主張が述べられています。